GATE
07

Sayaka




『辿る軌跡』
カメラを手にする前の私は、
目の前のやることに「追われる」日々で、
ふと顔を上げると、
いつの間にか季節が変わっている。
その繰り返しでした。
2年前、初めてカメラを手にしてからは、
時間の流れを「追いかける」ことが、
徐々に増えていきました。
陽が昇る姿に心が躍り、輝く草木に目を奪われ、
空の変化を楽しみ、太陽の光が消えてからも、
夜空に浮かぶ星を見つめ。
寝る間も惜しんで、撮ることに没頭した結果、
気が付くと、写真フォルダが、
草木と空で埋め尽くされていました。
そして、不意に、自分の口から、
「私、自然が好きかも。」
という言葉が零れ落ちた瞬間、当たり前すぎて、
すっかり記憶の片隅に追いやられていた、
ふるさとの雄大な自然を思い出したのでした。
卒展を終えて
卒展を見に来てくださった皆様、
感想をくださった皆様、
本当にありがとうございました。
展示するまで「これで良いのかな?」
という不安もあったのですが、
おまけのフォトブックも含めて、
沢山褒めてくださり、とても嬉しかったです。
そして、フォトブックに載せていた制作コメントに対して、感想をくださった方々。
すごく嬉しかったです。ありがとうございました。
私の卒展は、写真は後付けで、
言葉を中心に、出来上がった展示でした。
まさに「言葉に、写真を添えました」
状態だったのですが、
「こんな話、聞きたい人いるかな」
という不安が顔を出して、自分からは、
ほとんど説明できませんでした。
ですが、フォトブックに目を通してくださり、
私の拙い文章を読んだ上で、
「わかる」「しみる」
と共感してくださった方々がいたことに、
「良かった、伝わった」と安堵して。
「大人にならなきゃいけない」
という文章で、悶絶している方を見て、
「なんだ、私だけじゃないんだ」
と、肩の荷が下りたような気がしました。
展示写真について、
「卒業式からの帰り道みたい」
と言われた時も、なんとなくテーマが伝わった気がして、とても嬉しかったです。
卒制が始まったばかりの頃、
amu中心の生活が当たり前でなくなることに、
「怖いな」「これからどうしよう」
と、立ち尽くす自分がいました。
卒展が終わって、
まだあまり実感が湧かないですが、
amuで過ごした2年間が、
いつか自分の背中を押してくれることを祈って、
少しずつ進んでいけたら良いなと思います。
改めて、ありがとうございました。