GATE
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章恵




『燦 -希望の導-』
全国を旅する中で出会った燦(きらめき)を撮影しました。その中から、今回の展示では、画面いっぱいに色が広がるように撮影した4枚を選びました。どうしてこの4枚なのか…。理由は、やはり「好きだから!」の一言に尽きます。色がはっきりとした鮮やかな写真が大好きです。色鮮やかな写真を見ると元気が出るからです。 また、一部だけにピントを合わせることも意識して撮影しています。世界には命がたくさんあふれていて、でも一つ一つ違いがある特別な存在で、たくさんの命の中から私が見つけることができた「唯一」にピントが合っています。
私の中で「好き」=「命の輝き」「特別・唯一」というつながりがあり、それらを作品としてまとめようと思ったときに「燦」という言葉が浮かびました。
好きなものに囲まれること、色鮮やかな世界に触れること、それを共有できる仲間がいること…写真を撮るようになってから、自分の心が明るくて、豊かであることに気付きました。 これからも、世界にあふれる燦を集めながら、希望あふれる未来にまっすぐまっすぐ進んでいきたい。 そんな思いでいつも写真を撮っています。
私の見つけた燦(好き)が、見てくださったみなさんにとっても、心を照らす光となり、未来に進むための希望になれば嬉しいです。
卒展を終えて
自分はこれからどう生きていけばいいのだろう...と、心身ともに限界状態で、正直もう生きることを諦めたいとまで悩んでいた時に出会ったのがamu写真教室でした。
ずっと、自分のダメなところ、嫌いなところに目が向いてばかりで、なんとかしたいと思えば思うほど、仕事も人間関係も上手くいかなくて、頑張り始めたことも続かないし...そんなふうに鬱々と過ごしていた自分が、毎週末の休みのたびに好きなことを求めて走り回り、その末に、卒展という、こんなにもキラキラした明るい場所にたどり着けるなんて夢にも思っていませんでした。
写真を撮っていると時間を忘れて「好き」に没頭することができます。それは、かつて鬱々としていた自分と少しずつさようならをするための時間となりました。自分が撮影した写真が色鮮やかに彩られたものが多いことに、ふっと心が軽くなり、いったい何に悩んでいたのだろう?と、笑顔でいられることが増えました。
次は誰とどこに行こう、来月は何の花が咲くんだろう…と、未来のことを考えながら過ごすことが心の導となり、燦く希望となりました。
こうして振り返ってみると「TRANSIT」というテーマは、自分がこれまで経験したいろんなことを肯定的に受け止め直すためにぴったりのテーマだったと感じます。
楽しかったことも、あれこれ挑戦しては中途半端に投げ出したことも、努力を認められて報われたことも、苦しくて泣いてばかりいたことも、自分の幼さから人を傷つけてしまったことも…すべてが今の私につながるための通過点だった、必要なことだったんだと、心の整理整頓をすることができた卒展となりました。
展示した4枚の写真は、納期に焦って明るくて色がはっきりしている好きな写真!と直感的に選んだところがありますが、上記のような思いを込めながらフォトブックを作りました。
作品は家に飾ろうと思っています。作品を見て、夢のように燦く経験をさせてもらったことを思い出しながら、笑ったり、落ち込んだりしながら、これからも私のペースでまっすぐまっすぐ歩いて行きたいです。
見に来てくださった方
自分の中にキラキラ明るい気持ちがあることに気付かせてくれた30期のみんな
いつもそばにいてくれるみんな
私の心を明るくしてくれるお花たち
寄り添ってくれたすべてのものに感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました🐥